流行りに乗っかって、私もやはり半沢直樹を見てしまった
いろいろ言い尽くされていますが、とりあえず私自身も見たので感想をしたためておくことにします。
見ての感想は、「半沢直樹、やっぱり面白いじゃないか・・・・!」
「SUIT2 スーツ2」が同じクールにあったので、これも楽しみにしていたのですが、
全く違うテイストの作品を比較しちゃいかん、と思うのですが、
どうも半沢直樹がトリッキー過ぎて派手すぎて、他のドラマが物足りなく見えてくるのです。
例えていうなら、
・半沢直樹がカロリーたっぷり、脂身たっぷりのサーロインステーキ
・SUIT2はそれと真逆の、薄味和食で、地味め。(出演者のルックスはこちらの方がド派手)
という感じなのですよ。
他のドラマの関係者たちは、ことあるたびに半沢直樹と比較され、あのドラマチックさに比べて物足りない、とうんざりするほど言われたことでしょう。
「なんで半沢直樹とかぶるんだよ!やってらんねーよ!!!」
という心の声が聞こえてくるようです。
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しかし、何事も勝てば官軍。
半沢直樹の方は第8話くらいで、ドラマを放送せず、出演者がだらだらトークする回がありました。
「撮影、頑張ってるんですけど、間に合いませんでした。
だから生放送で、役者たちに感想を語っていただきます。
ほら、コロナもあるし、仕方ないでしょ。
大和田常務も出るし、良いでしょ?」
という、なんともはや、
製作者サイドのドヤ顔が見えるような企画でした。
(でも、文句言いつつ、しっかり見た。)
「一生懸命撮影したんだけど、間に合いませんでした」
なんて言い方は、本当に初めてというか、びっくりしたなぁ。。。
「人の世は、勝てばなんでも許されるんだ、、、、」
と実感してしまったという、なんとも切ない展開になったのでした。
庶民の味方が権力を倒す、というストーリーが受けたはずのドラマなのに、
あんなに製作者サイドがマウントしてくるとはなぁ・・・・
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ストーリーが良かった(これ以降はネタバレあります)
(ネタバレも含むから、それが嫌な人はこれ以降は読まないでね)
半沢直樹は、やれ演技合戦だ、やれアドリブだ、といろいろ話題になりましたが。
なんと言っても、融資をめぐる企業再生のストーリーと、骨のあるセリフが面白かったことが勝因ではないでしょうか。
そして主人公の半沢直樹が、あたかも探偵のように、お金の流れや書類から人間関係から想像しつつ、悪事を発見していく。
(もはや銀行員でなく、探偵だ!いや、スパイだ!とTwitterでは言われてましたね。)
このスピード感とストーリー展開に、思わず皆さん引き込まれたのではないでしょうか。
そして、だれが黒幕なんだ、だれが悪いやつなんだ!?というのがずるずるといつまでもわからない展開も、当たった要因と思います。
それでいて、頭取などの人気あるキャラクターが、最後までかっこ良かった。
(頭取などは、途中で、半沢を裏切った黒幕と見せかけていた)。
その辺りが、視聴者に受けた理由ではないでしょうか。
やっぱり半沢直樹が尊敬している頭取が本当に悪い人だったら、こんなにすっきりした気持ちにはならないですよね。
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半沢直樹の続編はあるのか?
さて、続編ですが、「今回で完結しているからやる必要無し」というのはその通りです。
下手に続けてグダグダになって欲しくない、という意見もよく聞かれます。
それらはわかるのですが、まあ、視聴率が取れるドル箱でもありますし、いろいろスピンアウトを作ったら良いんじゃないでしょうか。
ネットでは大和田常務や黒崎を主人公としたスピンアウト作品について語られていますが、いやいやどちらも濃すぎるおっさんで、主人公には向いてなくないですか?
瀬名さんや、その同級生の半沢部下(名前ワスレタ)が主人公となって、適当に恋愛させつつ適当に葛藤させつつ、黒崎などの濃いおっさんたちと生ぬるく戦うのが良いと思います。
そして半沢を時々思い出しつつ(「あの人に、カッコ悪いところ見せらんないよなぁ」とか、剣道シーンの後に、時折りつぶやくだけでオーケー。堺雅人に出演させようとするとかえって大変。)、なんか半沢をまねしてるっぽい台詞でやっつければ良い。
そうですね。
瀬名 vs. 伊佐山の第二ラウンド。
で、若い証券マン・銀行マンが活躍する。
その辺りが続編としては良いんじゃないでしょうか。
今日はこの辺で!
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